半日断食がしっくりきた理由
コロナ禍を受けて、いろんなものが大きく変わると感じていた。
いろんな本を読んでも、NewsPicksなどのメディアで言われることを聞いても、そう思われた。
でも自分個人にとっては、通勤しなくなったことや遊びに出かけたり、帰省できなくなったりといったこと以外は、大きな変化は無いように感じられた。
街の飲食店ほど、深刻な減収は無いし、航空会社のように飛行機が飛ばないから、CAさんを一時的に職種転換みたいなことも無い。
ネガティブな変化だけでない。
ポジティブな変化も考えられるんじゃないか、もっと変化しないといけないんじゃないかとも思いつつ、子育てにバタバタする日々が続いていた。
2人目が生まれて、生活も一定のリズムを作ることができ、落ち着いて物事を考える時間ができた最近、3つの本の解釈を組み合わせ、コロナと自分の生活とを結び付けて一つの生活のあり方を見つけることができた。それが半日断食生活だ。
1つめの本は、『ビジネスの未来』山口周
GDP成長率が鈍化している理由は、資本主義で求めるべき一定レベルの物質的豊かさは既に多くの先進国で獲得することができたから。他の指標で豊かさを測り、求めるべき、というような話だ。ここで大事なことが人間らしさ、と。山口氏は、別の文脈で自然の中での瞑想や自分との対話を重視しており、そういったことを通じて、自分の奥底に眠る、本当に自分が求めていることや本来のあり方に気づいたり、リラックスしたりということをしている。
2つめ、3つめの本が、
『空腹こそ最高のクスリ』青木厚
『最高の体調』鈴木祐
現代人は、文明病に冒されており、食べ過ぎらしい。一日3食の時点で食べ過ぎらしい。
常に腸に負担をかけすぎているから、年齢と共に太る、と。これを防ぐために半日断食だという。
そして、腸のために食べるべきは、腸に優しい食べ物だと。
3つ読んで、自分も資本主義・文明病にやられて、本来身体にとって必要のないものを過剰摂取していたということに気づいた。
いったんそう思ってしまうと、街の広告でさえも過剰なものを無理やり売ろうとする資本主義の権化のように見えてきてしまうから不思議だ。
ハンバーガーや甘いドリンクの看板を見ると、吐き気を感じた。
今思えば、断捨離ブームやこんまりブームはそういった感覚の現れなのか。
そう考えると、現代に同じような息苦しさを感じている人は少なくないのかもしれない。
そうはいっても、まだ半日断食も始めたばかり。
10キロくらい体重が落ちれば、外見にも現れて説得力が増すだろう。